豊胸サプリにはどんなものがある?
胸を大きくしたいと考えている女性にとって、豊胸サプリは手軽に取り入れられる方法のひとつです。
さまざまな種類のものが販売されていますが、どれを選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
配合されている成分は豊胸サプリによってそれぞれ異なりますが、豊胸を目指すためのアプローチについては大きく分けると2つあります。
1つ目は、普段の生活で不足しがちな栄養素を補い、肌にハリや潤いを与えることでバストアップを目指すタイプのものです。
ビタミン類やミネラル、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを配合しているものが多く、代謝を促して肌細胞に働きかけることで豊胸効果が期待できます。
2つ目は、女性ホルモンのバランスを整えてバストアップを目指すタイプのものです。
ストレスの影響を受けやすい女性ホルモンは、バランスが乱れてしまうとなかなかバストアップにつながりません。
主に配合されている成分にはイソフラボンやプエラリカ・ミリフィカなどがあり、乱れがちなホルモンバランスを整える効果が期待できます。
サプリを摂取するなら知っておきたいこと
豊胸のためにサプリを使用する場合には、知っておきたいことや注意点がいくつかあります。
インターネット通販などでも購入できて手に入りやすい豊胸サプリは、手軽で継続しやすいことから取り入れている人も多いですが、その反面、サプリの安全性や効果に不安を感じている人も多くいます。
豊胸サプリを飲む前には副作用などが起きないよう、配合されている成分を事前に確認することが大切です。
体に良いとされている成分でも、過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼしかねません。他のサプリを飲んでいる場合はその分も考慮して調整する必要があります。
人によっては成分や摂取量によってアレルギーを引き起こしてしまうことも。豊胸サプリを使用する場合は、成分とあわせて1日の適正摂取量と配合量についても調べておくと良いでしょう。
また、授乳中の人や妊娠中の人、定期的に服薬している人なども注意が必要です。
ホルモンの量が大きく変化する妊娠中や授乳中は、赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性があったり、服薬している薬の成分によってはサプリの成分と相性が悪く、逆効果になったりしてしまうこともあります。
豊胸サプリを使用したい場合には、出産や授乳が終わり、体調が安定してから取り入れたり、飲む前に医療機関で相談したりするようにしましょう。
プエラリア・ミリフィカとは?
豊胸サプリの中には、プエラリア・ミリフィカという成分が配合されているものがあります。
この成分はバストアップに効果があるものとして広く知られており、豊胸サプリにもよく使用されています。
プエラリア・ミリフィカとは、タイやミャンマーの山岳地帯などの亜熱帯地域に分布する、マメ科のクズ(葛)と同属の多年生つる植物です。
根が大きくなるという特徴があり、現地ではこの根を食料やハーブとして利用してきました。マメ科の植物ですが、根はイモと同じ分類になります。
この植物の根には、女性ホルモンと同じような働きをする「デオキシミロエストロール」や「ミロエストロール」という、植物性のエストロゲンが含まれており、若返りや美肌、豊胸などの効果が期待できるといわれています。この植物の根の色は黒、赤、白とあり、プエラリア・ミリフィカは根が白い「白プエラリア」を示す名称です。
女性ホルモンと似た働きをするものとして最も有名な大豆イソフラボンよりも、効率的に作用することから高い注目を集めた成分です。
プエラリア・ミリフィカは、日本国内では「医薬品と判断しない原材料」に区分され、サプリや食品への使用規制などは特にありませんが、海外では食品への使用を禁止している国もあります。
過剰摂取による副作用がたくさん報告されている!
プエラリア・ミリフィカは、大豆に含まれているイソフラボン類より約1000~1万倍強いエストロゲン活性を持ち合わせているといわれています。
しかし、効果が高いということはその分リスクも高くなるということです。過剰な量を摂取してしまうと、さまざまな健康被害を及ぼす可能性があるので注意しなければなりません。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、交互に分泌量を変えることでバランスを保っています。
しかし、プエラリア・ミリフィカの過剰摂取によって「エストロゲン」の分泌が多い状態が続くと、ホルモンのバランスが乱れて生理不順や不正出血などのさまざまな副作用が起きる可能性が高くなります。
プエラリア・ミリフィカは、豊胸や美肌の効果が期待できると主に若い女性から人気を集めました。
また、それ以前には更年期障害にも効くと注目されていたため、月経に関する健康危害に加えて嘔吐や腹痛、下痢などの消化器障害や、皮膚障害なども女性を中心に報告されています。
さらに、産地や収穫時期、植物の生育年数によって含まれる成分量は大きく変わり、サプリによっても配合量にばらつきがあるため調整が難しく、過剰に摂取してしまうケースが増えています。
プエラリア・ミリフィカの使用に関する国内外の対応
日本国内ではプエラリア・ミリフィカの使用について規制はしていませんが、諸外国では、人に対する安全性が確認できていないとして、食品への使用を禁じたり、1日の摂取量に制限を設けたりしています。
主な原産地であるタイにおいても摂取量は制限されており、1日の上限は100mgまでです。
厚生労働省はプエラリア・ミリフィカを含む健康食品の取り扱いに関して、製造方法や原材料の分析、安全な摂取量への調整など事業者に対して指導し、新たな健康被害が起きないよう対策を行っています。
また、日本医師会でも消費者に対して情報提供を行うなど、プエラリア・ミリフィカによる健康被害に関しての注意を呼びかけています。
過剰摂取の問題だけでなく、豊胸サプリの中には採取したルートや品質のチェックがされず、安全とはいえない成分が配合された製品が少なからず存在するのも事実です。
また、プエラリア・ミリフィカ含有商品以外の場合でも「根拠がない」として消費庁から、消費者への周知や再発防止策を講ずることなどを求める措置命令を受けた豊胸サプリもあります。
豊胸サプリを使用する際には魅力的な宣伝文句に惑わされず、自分を守るためにも、原材料や成分、配合されている量についてしっかりと確認してから使用するようにしましょう。
サプリ以外なら?ふっくらバストを目指せる食品とは
豊胸サプリ以外にも、バストアップを目指すなら積極的に摂っていきたい食品があります。
最もメジャーなのは大豆食品です。豆腐や豆乳、納豆、きなこなどには「大豆イソフラボン」が豊富に含まれています。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、乳腺細胞を増やす効果があります。同時に、美肌効果や美髪効果も期待できる食品です。
また、バストアップには良質なたんぱく質が欠かせません。鶏ささみや豚ひれ肉、マグロ刺身などを食べることによって、筋肉や血、骨をつくり、女性ホルモンの分泌を促してくれます。
ミネラルのひとつである「ボロン」には、エストロゲンの分泌を増やし濃度を高める効果があります。
ボロンとはホウ素のことで、キャベツやりんご、生ナッツ類、海藻類などに多く含まれており、熱に弱いという特性を持つ成分です。
そのため、生の状態で食べるようにするとより効率良く摂取できます。さらに、胸の脂肪だけを増やすという働きをしてくれるためバストアップに最適です。
また、鶏卵や牛乳、豚肉、牛肉、チーズなどには成長ホルモンに働きかけるアミノ酸である「アルギニン」「リジン」「オルニチン」などが含まれているため、バストの成長を促すためにもしっかりと摂る必要があります。
バストアップを目指すためには、動物性と植物性のもの両方の食品を摂ることが大切です。バランスの良い食事を心がけましょう。
より確実に豊胸したいなら豊胸手術を検討してみよう
豊胸できる方法として最も確実なのは、豊胸手術を受けることです。
豊胸サプリは手軽に始められる一方で副作用が出るものもあり、服用には注意しなければならないポイントも多くあります。
また、バストアップ効果も確実なものではなく、人それぞれ異なる場合が多いです。
豊胸手術なら理想のバストラインを実現できるため、バストの間にボリュームを加えてセクシーな谷間を作ったり、やせた胸元の上部分をふっくらさせてボリュームを出したりすることも可能です。
とはいえ、やはり手術と聞くと不安に思う人も多いのではないでしょうか。
あまり馴染みがないため、分からないことが多いのもなかなか踏み出せない要因のひとつかもしれません。
豊胸手術を受ける場合には、施術前に必ずカウンセリングがあるので、不安な点や分からないところはそこで直接確認することができます。
気になることがあれば、納得がいくまでじっくり相談しましょう。カウンセリングで手術方法や仕上がりについて、しっかり決定してから施術に臨みます。
手術方法はいくつかありますが、体型に合わせて自然にバストアップしたいなら、脂肪注入という方法がおすすめです。
脂肪注入とは、自分の脂肪を吸引し、それを注射器で胸に注入していく方法です。
自分の脂肪を使用するため拒絶反応も起きにくく、切開する必要がないため日帰りも可能となります。
胸にバッグを挿入する方法とは違って異物がレントゲンに写らず、乳がん検診を受けることも可能です。
安全性を確かめながらバストアップの方法を決めよう
バストアップによいとされている方法は複数ありますが、どの方法においても健康被害が出ないように安全性をしっかり確かめることが大切です。
効果だけに注目し、確認をせずに間違った方法で行ってしまうと逆効果になりかねません。
理想のバストを手に入れるためにも、よく検討した上で自分に合ったバストアップの方法を決めるようにしましょう。