チーズやヨーグルト、アイスクリームなど、乳製品が好きな女性は多いですよね。
しかし、「乳製品をたくさん食べると乳がんリスクが高まる」という噂もあります。
乳がんを患う女性は年々増加傾向にあり、現代では30~64歳の女性の死亡原因のトップになっているほど。
乳がんは決して他人事ではなく、身近な病気であることがわかりますが、本当に乳製品との関係はあるのでしょうか。
今回は、乳製品と乳がんの関係について迫っていきます。
「乳製品を食べると乳がんになる」という噂はホント?
「乳製品をたくさん食べると乳がんの発症リスクが高まる」という噂の真相ですが、結論から言うと「乳製品の摂取で乳がんの発症リスクが高まるという科学的データはない」というのが事実です。 この噂が広まったのは、「日本で乳がんの発症が増えたのは食生活が欧米化したから」という説があるためだと考えられています。
一昔の日本と比べると現代では、魚中心の食事から肉を多く摂取するようになったり、主食にパンやパスタなどを取り入れるようになりました。
日頃の食事にバターやチーズなどの乳製品を多く取り入れていることも食生活の欧米化といえます。
このことから、乳製品を食べると乳がんになるという噂が出回ったと考えられます。
食生活の欧米化は乳がんの発症リスクを高める!?
乳がんが増加した原因のひとつに、食生活の欧米化が関係しているといわれていますが、これは欧米の高カロリーな食事によって肥満の女性が増えたためだと考えられています。
肥満体型になると皮下脂肪が多く蓄えられるため、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの量にも影響が及びます。
一般的に、エストロゲンは女性にとって大切なホルモンだといわれていますが、あまりに過剰に生成されると乳がんの発症リスクが高まると危惧されているため要注意。
エストロゲンが過剰に生成されると、なんらかの刺激によって傷ついた細胞に影響を与えて増殖させ、がんに発展しやすくなると考えられているのです。
乳がんの発症を予防するための食生活とは?
乳製品の摂取と乳がん発症のリスクについての関係性は、今のところハッキリと解明されていないのが事実ですが、だからといって乳製品ばかりをメインに食べるなどの偏った食生活を続けるのはNGです。
先述している通り、肥満を招くような欧米化の食生活は乳がんの発症リスクを高めるといわれています。
乳製品の過剰摂取を避けることはもちろん、肉よりも魚を多くとるよう意識し、糖質を多く含む白米やパン、麺類などの摂取も少し減らすよう心掛けましょう。
また、糖分をたっぷりと含んだスイーツや飲み物も肥満を招きます。
健康をキープするためにも、偏った食生活や糖質のとりすぎを避けてください。
乳がんによる死亡率を少しでも低下させるためには女性の1人1人がさらに強く意識することが大切です。
定期的な健診を行うとともに、日頃の食生活にもしっかりと気を配って乳がんに対抗していきましょう。