2017年2月1日、アーティストの宇多田ヒカルさんが「豊胸手術をしていると乳がん検診を受けられないらしい」といった趣旨の発言を自身のTwitterで行いました。
2016年11月に行った乳がん検診で医師から上記のように説明を受けたという経験が、今回の発端となっているようです。
しかし、宇多田ヒカルさんの発言は必ずしも事実とはいえません。
豊胸手術の種類を選べば、乳がん検診もきちんと受けることができるのです。
どの豊胸手術がNGなの?
宇多田ヒカルさんが言及した豊胸手術において現在主流となっているものには、シリコンバッグ法やヒアルロン酸注入法、脂肪注入法の3つがあげられます。
このなかで乳がん検診を断られる可能性が高いのが、液状やジェル状などのシリコンが入ったバッグを入れるシリコンバッグ法になります。
一体なぜ、シリコンバッグ法だと乳がん検診を受けられないのでしょうか。
豊胸手術のひとつ「シリコンバッグ法」だと乳がん検診を受けられない理由
乳がん検診は「問診」や「触診」「マンモグラフィー検査」「超音波(エコー)検査」などいくつかの検査を組み合わせて行われます。
そのなかで、シリコンバッグ法による豊胸手術が問題になるのはマンモグラフィー検査です。
乳腺や乳房のレントゲン撮影をするためのマンモグラフィー検査では、乳房を2枚の板のようなもので圧迫する必要があります。
その際、シリコンバッグ法による豊胸手術をしていると、その圧迫にバッグが耐え切れず破損したり破裂したりする恐れが出てきてしまうのです。
宇多田ヒカルさんが言うことは一理ありますが、シリコンバッグ法で豊胸手術したら一生乳がん検診を受けられないわけではありません。
マンモグラフィー検査以外の3つの検査を受けて、トータル的に乳がんの恐れがあるか否かを判断することができます。
豊胸手術をするなら脂肪注入法がおすすめ
バストアップのために豊胸手術を受ける場合は、脂肪注入法がおすすめです。
脂肪注入法による豊胸手術なら術後にマンモグラフィー検査を受けられる点以外にも、バストの見た目や柔らかさなどが自然です。
また自分の脂肪を注入するため、バスト内に異物を入れる不安もありませんし、不要な脂肪をバストに回せるためボディにメリハリがつくメリットもあります。
豊胸手術という言葉から大がかりな手術を想像してしまう方もいますが、脂肪注入法は長くかかったとしても1時間半程度で施術は終わります。
その後は通院する必要もないので、忙しい方でもスケジュールを大幅に調整する必要がありません。
宇多田ヒカルさんのように検査時に戸惑いを覚えないために、乳がん検査を受けられるか否かといった観点を含めて豊胸手術方法を選ぶことが大切です。
他にも費用や安全性など気になることは医師と相談しながら、自分にとってベストとなる豊胸手術を受けるようにしましょう。