乳がんの発症には遺伝的な体質だけでなく、普段の生活習慣も大きく関わっているといわれています。遺伝性乳がんは全体の5~10%程度で、残りは遺伝以外の生活習慣などが影響してくるのです。
そのため乳がんの予防には、生活習慣の改善が欠かせません。
どのようなことに注意するべきなのか、乳がんの発症リスクを下げるためにチェックしてみましょう。
乳がんを防ぐための生活習慣①:太りすぎない・痩せすぎない
肥満は乳がんの発症リスクを高めるといわれています。
脂肪細胞が多いと、痩せている人よりエストロゲンが多く作られて、乳がんの増殖を引き起こす恐れがあるのです。
ただし、痩せすぎも健康に良くありません。
BMI(体格指数)「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の値が19~25になるように、摂取カロリーや運動量をコントロールしましょう。
乳がんを防ぐための生活習慣②:定期的に適度な運動をする
適度な運動は肥満を防ぐとともに、乳がんの発症リスクを下げることが明らかになっています。
ただし激しすぎる運動は、かえって疲労やストレス、ホルモンバランスの乱れなどを招いてしまうもの。
1日に30分ほど、週に合計3~5時間ほどのウォーキングを心がけるようにしましょう。
乳がんを防ぐための生活習慣④:タバコを吸わない
喫煙者は非喫煙者に比べて、乳がんリスクが1.5倍以上も上がることが分かっています。
乳がんを防ぐためには、やはり禁煙をすることが一番です。
受動喫煙も危険ですから、吸わない人も注意しましょう。
乳がんを防ぐための生活習慣③:飽和脂肪酸の過剰摂取を避ける
肉類の脂身や乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸を摂りすぎると、乳がんの発症率が上がるといわれています。
脂身の多い部位の肉、バターやチーズなどをたくさん食べるのは避けるようにしましょう。
乳がんリスクを下げるためには、バランスの良い食事をすることが大切です。
乳がんを防ぐための生活習慣⑤:お酒を飲みすぎない
過度の飲酒は女性のがん発症リスクを高めるといわれています。
飲む場合は、1日あたりの純アルコール摂取量を20g以内にするように心がけましょう。
ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合までが適切です。
以上、乳がんを防ぐために心がけたい生活習慣をご紹介しました。
いずれも乳がんを防ぐだけでなく、美容のためにも良い習慣です。
女性としての健康と美しさを両立するために、できるだけ普段から意識してみましょう。