「生理前や生理中になると、胸の張りや痛みを感じる」という女性は少なくありません。
そのような不快感が続くと、イライラや不安までつきまとってしまいますよね。
生理と胸の張りにはどのような関係性があるのか、注意点などとあわせてチェックしてみましょう。
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生理前や生理中に胸が張る理由とは?
・黄体ホルモンの増加が原因
女性ホルモンには生理後から多く分泌される「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と、排卵後から多く分泌される「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類があります。
生理前から生理中に胸が張る原因には、このうちの黄体ホルモンが大きく関係しています。
もともと黄体ホルモンには女性の体を妊娠しやすい状態にする働きがあり、乳腺の発育も促します。
生理前や生理中はこの黄体ホルモンが増加している影響で、胸の張りを感じやすくなるのです。
・一時的な張りなら、あまり心配する必要はない
生理が始まると黄体ホルモンの分泌量が減り、胸の張りも収まっていきます。
そのため、胸の張りを感じる期間が生理前~生理中だけなら、それほど心配する必要はありません。
ただし、ストレスや睡眠不足などでホルモンバランスが乱れると、不快感が強くなる恐れがあります。
ストレスや夜更かしを避けて、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
入浴や軽いストレッチで血行を促すことも、不快感の緩和につながります。
胸の張りが続く場合は病気の危険性も……
生理が終わっても胸の張りが続いていたり、強い痛みやしこりがある場合は、病気の可能性も考えられます。
なお、胸の張りを引き起こす病気は、以下のようなものが挙げられます。
・乳腺症
乳腺内の細胞が増殖することで胸の張りを感じます。
閉経すると自然とおさまりますが、症状が強い場合は漢方薬やホルモン剤などを用いた治療が行われます。
・乳腺線維腺腫
乳腺にできる良性の腫瘍です。
小さい場合は治療を必要としませんが、大きくなった場合は手術で摘出するケースもあります。
・乳がん
乳腺にできる悪性の腫瘍です。
硬いしこりができる、しこりがあまり動かない、乳頭からの分泌物がある、などの症状が現れます。
早期の乳がんは自覚症状があまりないため、定期的な検診を受け、発見が遅れないようにすることが大切です。
以上、生理と胸の張りの関係についてお伝えしました。
胸の張りが一時的なら過度に心配する必要はありませんが、不調がない場合でも、定期的な検査は必要です。
万が一の病気を見逃さないため、専門医の診断をコンスタントに受けるようにしましょう。