バストアップと生理周期の関係とは
乳腺炎とは、乳腺がつまって炎症を起こし、発熱や痛みをともなう疾患のこと。
乳腺炎は授乳中に発症することで有名ですが、実は授乳期以外でも「慢性乳腺炎」を発症してしまうことがあります。
意外と知らない慢性乳腺炎の種類を、それぞれの原因とあわせて詳しく見ていきましょう。
慢性乳腺炎の種類・症状
≪肉芽腫性乳腺炎≫
乳腺に炎症を起こして膿が溜まり、しこりと痛みが現れます。
症状が重くなると赤みや発熱、全身の関節痛をともなうこともあります。
しこりがあるために乳がんと間違えられやすいのですが、肉芽腫性乳腺炎は無菌性かつ良性のため、命に関わることはありません。
ただし悪化すると痛みや腫れが長引きますから、きちんと病院で検査と治療をおこないましょう。
≪乳輪下膿瘍≫
乳輪の下に膿が溜まり、痛みが現れます。 授乳中に発症する急性化膿性乳腺炎と似ていますが、症状は比較的穏やかで自覚症状を感じにくいこともあります。
しかし慢性化すると再発をくり返す恐れがあるので、早めの治療が必要です。
≪乳管拡張症≫
乳頭周辺にタンパク質や脂肪がたまった袋ができて、乳管が拡張します。
ほとんどの場合症状が現れず、他の検査によって偶然発見されることも珍しくありません。
まれに乳頭から母乳のような分泌物が出ることもあります。
慢性乳腺炎の原因
≪肉芽腫性乳腺炎の原因≫
肉芽腫性乳腺炎の原因は、現在のところまだ明らかになっていません。
しかし、自己免疫疾患が関係しているともいわれています。
体内に入ってきた異物に反応する免疫反応が過剰に働くことで、自分の体まで攻撃し、発症してしまうのです。
こういったことから、薬の影響やホルモンバランスの乱れが原因になるとも考えられています。
≪乳輪下膿瘍や乳管拡張症の原因≫
授乳期の乳腺炎と同じように、細菌が関係しているといわれています。しかしこちらも、はっきりとした原因はまだ明らかになっていません。
ただ、陥没乳頭の人はこれらの乳腺炎になりやすいといわれています。
乳頭や乳管の形成が不完全なため、膿が溜まりやすくなってしまうのです。
また、授乳中の乳腺炎が長引くことで、慢性乳腺炎を引き起こしてしまうケースもあります。
そのため、授乳中に乳腺炎を発症した場合は、しっかり完治させておくことが大切です。
以上、意外と知らない慢性乳腺炎の種類や原因についてお伝えしました。
胸の病気は女性にとって怖いもの。
乳頭やその周辺に違和感がある場合は早めに病院へ行き、適切な治療をおこなってください。