いつもより胸が張っていたり、少し痛みを感じると、そろそろ生理がくるころかなと思う方も多いと思います。
胸の張りの原因はさまざまなものがあり、「月経前症候群(PMS)」をはじめ、「乳頭炎」「乳腺炎」「妊娠」の可能性が挙げられます。
今すぐ原因をチェックしてつらい症状や不安を解消していきましょう。
胸の張りの原因1. 月経前症候群(PMS)
月経前症候群はPMS(Premenstrual Syndrome)とも呼ばれます。
生理がはじまる約2週間前くらいから、イライラしたり甘いものが食べたくなったり胸が張ったりと精神や体にさまざまな不調をもたらすもので、生理が終わると自然に症状が消えます。
乳腺を発達させている”黄体ホルモン”と呼ばれるものが多く分泌され、血管が広がったり乳腺の組織が増えることで胸の張りにつながります。
生理が終わっても症状が治まらない方は、他の原因かもしれません。
・「PMS」を乗り切るセルフケア
・ストレスや緊張を緩和
PMSの症状はストレスや緊張により増減するといわれています。
無理をせず、激しい運動を控え、家でゆっくりした時間を過ごしたり、湯船に浸かったりとリラックスできる時間を増やしましょう。
・ビタミンやミネラルを積極的に摂取
ビタミンやミネラルが不足することで症状がひどくなるといわれています。
特にビタミンB6は精神を安定させてくれる作用があるので積極的に摂っていきましょう。
<おすすめの食品>
・鰹
・鮭
・若鶏
・バナナ
・芋
・玄米
・アーモンド
・大豆
・チーズ
砂糖はビタミンやミネラルを消費してしまうので、生理前は控えたほうが良いです。
また、カフェインやスナック、飲酒や喫煙なども避けましょう。
胸の張りの原因2. 乳腺症
「PMS」とよく似ていて、バストの張りや痛み、しこり、乳頭からの分泌物などの症状があります。
生理前に症状が強くなり、生理後に症状が改善されることや女性ホルモンが原因ということから「乳腺症」も「PMS」の症状のひとつともいわれています。
判断がつきにくいことや、乳がんの可能性も考えられるので、しこりや分泌物が診られる場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
胸の張りの原因3. 乳腺炎
その名の通り乳腺(母乳を外へ運ぶ管)が炎症を起こしてしまうことをいいます。
胸の張りや痛み、腫れなどの症状があり、悪化するとぱんぱんに胸が張り、岩のように硬くなったり、発熱などの症状があらわれます。
特に授乳中の女性の約2~3割の人がなるといわれていますが、授乳とは関係のない乳腺炎もあるので気をつけましょう。
胸の張りの原因4. 妊娠
生理前と同様に多くの女性ホルモンが分泌されることで、胸が張ったり痛みを感じたり乳首にひりつきを感じる人もいます。
これは、妊娠によりホルモンが変化し、”卵胞ホルモン”と呼ばれるものが母乳をつくる乳腺や乳管を発達させるからです。
「PMS」とは異なり、こういった症状が長く続きます。
<バストの変化>
・乳首の形が変わる
・乳首や乳輪の色が濃くなる、大きくなる
・乳輪にブツブツができる
・乳首が敏感になり、ちょっと触ったり服にすれたりしただけでも痛む
これらの症状は、生理前にも起こりうるものですが、妊娠の場合に特に強く出る変化です。
少しでも違和感を覚えたら妊娠の可能性も考えられます。
胸の張りには、さまざまな症状があります。
生理が終わっても胸の張りが治まらない場合は、「PMS」以外を疑う必要があります。
セルフケアで改善できる場合もありますが、不調が続くようなら念のため病院へ行きましょう。
自分の体としっかり向き合うことが症状を改善させていく第一歩です!