会社で定期的に乳がん検診を受けるという方もいますが、そのような職場でない方や専業主婦の方は検診を受ける機会やきっかけがなく、検診から足が遠のいてしまう場合も多いもの。
しかし乳がんは死亡率が高く、早期発見が非常に重要ながん。
そのため検診を受ける機会が少ない方は、定期的なセルフチェックをおこない体の変化を自分で確認することが大切です。
今回は乳がん検診のきっかけにもなるセルフチェック方法についてご紹介します。
乳がんをセルフチェックで確認するポイントや頻度
乳がんを発見するためのセルフチェックの基本は、鏡の前で裸の胸を見て触り観察すること。
●左右の乳房の形は異なっていないか
●触った時にしこりや違和感がないか
●乳房にひきつれや凹みがないか
●皮膚に発疹やただれ・腫れなどの異変がないか
●異常な分泌液は出ていないか
これらの項目について注意しながら、セルフチェックをおこなっていきましょう。
乳がんは外側の上部に発生しやすい傾向があるため、外側はより気をつけて調べることも大切です。
頻度は少なくても1ヶ月に1度くらいの間隔でおこなうのがベター。
生理前は乳房の張りや痛みが出やすいため、生理終了後1週間から10日後程度の時期におこなうと良いでしょう。
閉経している方は毎月1日にセルフチェックをおこなうなど、覚えやすい日にちを決めて忘れずにチェックしてください。
乳がんのセルフチェックの方法
●鏡の前でおこなうチェック方法
① 両腕は下げたまま鏡の前に立ち、乳房の形や大きさ・皮膚などを見て観察する
② 両腕を上げ、横や斜めなどさまざまな角度から乳房を鏡に移し観察する
③ 乳首をつまみ、異様な分泌液がないかをチェックする
●入浴時におこなうチェック方法
① 手に石鹸などをつけ、滑りを良くする
② 調べる側の腕を上げて、乳房にしこりや固い部分などがないかチェックする
③ 脇の下に指先を入れ、腫れやしこりの有無を調べる
●夜眠る時にできる、横になりながらおこなう方法
① 仰向けで横になり腕を上げて、乳房の内側の方を押さえながら異変がないか調べる
② 今度は腕を下げて乳房の外側を押さえ圧迫しながら、異変がないか調べる
③ 脇の下に手を入れ、腫れやしこりがないか調べる
異変があったらすぐに受診することが大切!
毎月セルフチェックをおこなっていくと、1センチ程度の小さなしこりにも気づくことができるようになります。
もし少しでも乳房にいつもと違う異変が確認できた場合には、なるべくすぐに乳腺外科や乳腺科などがある専門の病院を受診することが大切です。
乳房にしこりや異変が確認できたからといって必ずしも乳がんとは限りませんし、乳がんだとしても早期発見であれば、乳房を温存するなど希望の手術方法を選択できる可能性も高くなります。
定期的なセルフチェックをしっかり行い、自分の命と家族の笑顔を守りましょう。