大人になってから「バストアップをしたい」と思っても、成長期を過ぎて今さら胸が大きくなるわけではない、と諦めている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は成長期を過ぎてからのバストアップに成功した人が、共通して行っていることについて説明していきます。
ポイントさえ押さえれば、大人になってからのバストアップも夢ではないのです。
胸が大きくなるメカニズムは?
バストアップのためには、まず、胸が大きくなるメカニズムについて理解することが重要です。
そもそも、胸の成長は初経の約1年前から始まり、それから4年程度で女性の胸へと大きく成長していきます。
最初は、胸全体が膨らみ始めるというより乳頭のあたりが膨らんでくるのが特徴です。
そして、初経の頃から胸全体が膨らみ始めるのですが、このときはまだ立体的には膨らみません。
初経が終わってからだんだんとボリュームが出て、全体的に丸みを帯びてくるようになるのです。初経をむかえる年齢は早い人で10歳あたり、遅い人では15歳あたりと、個人によって差があります。
しかし、胸の成長が始まってから大人の女性の胸になるまでの期間は、どのような人でも「約4年」と言われているのです。
といっても、4年経つと成長が完全にストップしてしまうわけではありません。それには、女性ホルモンが大きく関わってくると言えるでしょう。
胸の成長に関わる女性ホルモンの分泌は、一般的に20歳がピークとされています。
そして、その後は緩やかに減少していくのです。また、バストの大きさを左右するのは乳腺であり、乳腺の発達は遅くても20代中盤までには終了してしまいます。
このことから、20代半ばを越えてからの妊娠・出産以外での急激なバストアップは難しいと言えるでしょう。しかし、方法が全くないわけではありません。
もちろん、大幅なバストアップを叶えることは難しいでしょう。
しかし、大胸筋を鍛えたり、女性ホルモンの分泌を活発にしたりすることで、ある程度のバストアップに成功した人もいるのです。
そのため、成長期を過ぎてしまっていても、バストアップを完全に諦めてしまう必要はありません。
女性ホルモンを活発にする食べ物とは??
女性ホルモンを活発にする方法として、「食べ物から摂取する」という選択肢があります。
胸を大きくする作用のある女性ホルモンと言えば「エストロゲン」です。このエストロゲンを活性化させるためには、ボロンを含む食べ物を積極的にとると良いと言われています。
ボロンは、別名「ホウ素」と呼ばれるミネラル分の一種です。
エストロゲンの血中濃度を高め、バストアップの肝となる「胸の脂肪」を増やしてくれる働きがあります。
「ボロン」という名前に馴染みがない人も多いかもしれませんが、このボロンは、身近にあるさまざまな食材に豊富に含まれているのです。
たとえば、キャベツやリンゴ、ナッツ類、はちみつなどの食べ物に多く含まれているため、毎日の食事で気軽に取り入れることができます。
ボロンを摂取する目安ですが、1日につき3mgを目標に身体に取り入れていきましょう。
キャベツは、「バストアップに効果がある」として取り上げられることも多いので、知っている人も多いかもしれません。
しかし、毎日たくさんの量のキャベツを食べるのはなかなか難しい、という人もいるでしょう。
そんなときは、エストロゲンと似た性質を持つイソフラボンや、鶏肉などのタンパク質が豊富な食材と合わせて食べるのもコツです。リンゴでは、1個あたり1mgのボロンが含まれているので、3個食べると目標量に届く計算になります。それから、ナッツ類の中でもピーナッツは、たくさんのボロンが含まれているのが特徴です。
しかし、ボロンだけでなく脂肪分も多いため、カロリーが高いという注意点もあります。
ナッツ類からボロンを摂取しようと思っている人は、食べ過ぎないように気を付けるといいでしょう。
また、はちみつには美肌効果のあるビタミンやミネラルなどもたくさん含まれているため、積極的に取り入れていきたい食材と言えます。
このように、ボロンは身近な食材から簡単に取り入れることができるのです。
しかし、ボロンを摂取したいときには食材の扱いに注意が必要となります。
というのも、ボロンは熱に弱いという性質を持っているからです。
加熱するよりも、サラダなどにして生で食べるようにしたほうが、より効率的にボロンを摂取することができるでしょう。
バストアップに効果的な姿勢や運動とは?
バストアップを成功させるためには、バストアップに効果的な姿勢や運動についても知っておくといいでしょう。
実際、多くの人がやっているバストアップ対策がいくつかあります。まず、背中や肩が丸まらないように気をつけて、正しい姿勢をキープするということが大切でしょう。
というのも、姿勢の悪さが胸の大きさに関係してくると言われているからです。特に、肩甲骨の働きは重要となります。
肩甲骨が歪んでしまっていることで、胸をしっかりと支えられなくなり、乳腺が発達しにくくなるのです。姿勢が悪いことで血液が滞り、冷えによって女性ホルモンが減ってしまうことも考えられるでしょう。逆に言えば、正しい姿勢をとるだけでも女性ホルモンを整えることもできるのです。
それから、胸元や背中を冷やさないもの重要なポイントでしょう。冷えによって血行不良になり女性ホルモンが減少するということは、胸のハリがなくなってしまうということです。
そのため、お風呂に入ったあとなどには、クリームなどを使ってしっかりと胸を保湿するようにするといいでしょう。
また、大胸筋を鍛えるトレーニングを行うのも効果的です。大胸筋をしっかりと鍛えると、「クーパー靭帯」というものが胸を引き上げてくれる効果があります。
そのため、ぴんとハリのあるバストを手に入れることができるのです。トレーニングの方法はいろいろなものがありますが、中でも有名なのが「合掌のポーズ」と言われているものになります。まず、身体の前で両手を合わせ、合掌するようなポーズを取ります。そのまま、両手に力を入れて押し合う・ゆるめるを10回くりかえしましょう。
そして、10秒間ずっと押し続けるように力を入れます。これを3セット行うことで、大胸筋を鍛えることができるのです。
そして、バストアップマッサージを行うのも効果的と言えます。マッサージをすることで、バストのリンパの流れが良くなり、血行も良くなるのです。
そのため、胸全体に栄養が行きわたりやすくなったり、女性ホルモンがしっかりと循環したりするようになります。その結果、バストアップにつながるというわけです。
このバストアップマッサージは、お風呂などでも簡単に行うことができます。
注意点としては、胸に対する負担を減らすためにクリームやオイルを使うことです。いい香りのものを使えば、バストアップだけでなくリラックス効果も期待できるでしょう。
バストアップのために心がけること
バストアップのためには、日頃の生活習慣について見つめなおしてみることも重要でしょう。
というのも、胸の成長を阻む要因は、遺伝よりも環境のほうが大きいと言われているからです。
確かに、遺伝によるものが全くないとは言えないでしょう。たとえば、母親の胸が小さいと娘の胸も小さくなる、といった傾向があることも確かにあります。
しかし、遺伝よりも大きな要因となるのが日頃の生活なのです。厳密には、生活が乱れることなどによって、女性ホルモンがしっかりと分泌されないことが原因となります。
女性ホルモンの分泌を妨げる原因としては、生活リズムが不規則、睡眠や栄養不足、さらにストレスや無理なダイエットなどが挙げられるでしょう。
そのため、このような生活習慣を改善し、規則正しい生活をこころがけることがとても大切になってくるのです。
ただし、女性ホルモンが分泌されない原因の中には、卵巣機能や甲状腺機能に異常がある場合もあるので、注意してください。
バストアップと下着の関連性
バストアップ成功のためには、普段着けている下着にも気を配る必要があります。胸に合う下着をきちんと着けていないと、胸が垂れたり離れたりしてしまうことがあるのです。
そのため、たとえバストアップに成功したとしても、形をきれいに保つことができません。
また、ブラジャーは同じサイズ表記であってもメーカーによって作りが違うため、必ず試着して買うのがポイントです。
また、自分にぴったりのブラジャーを身に着けるためにも、定期的にバストのサイズをチェックするといいでしょう。
ブラジャーのサイズは、トップバストとアンダーバストの差で決まります。自分で測るのが難しい人は、ショップなどでお願いすればスタッフさんがきちんと測ってくれるでしょう。
それから、就寝時にブラジャーを着けていない人や、日中用に使っているブラジャーを着けている人は、ナイトブラを着けて寝るのもポイントです。
寝ているときには、自分で思っている以上に寝返りを打ちます。また、中にはうつ伏せで寝ているという人もいるでしょう。こうした就寝時の無意識の動きやスタイルは、胸に大きな負担となります。
胸の脂肪が重力に負けて、垂れやすくなってしまうのです。毎日それを続けていたら、垂れた状態で形が出来上がってしまいかねません。
そのため、胸の形がしっかりと保てるようなナイトブラを着けて寝ることで、形が崩れるのを防ぐようにします。
ナイトブラは、就寝時に胸にかかる重力をしっかりと計算したうえで作られているブラジャーなのです。
日中も就寝時も、自分に合ったブラジャーを着けることがバストアップ成功の鍵となるでしょう。そのため、そもそも形が崩れているようなブラジャーを着けることは絶対にやめましょう。
きれいなバストを作るためには
成長期を過ぎた胸のケアというと、バストアップを目指すよりも、形を崩さず美しさを保つことを目的にしていることがほとんどです。
日常生活で気を付けていけばある程度のバストアップをすることは可能ですが、それには限界があります。
そのため、サイズアップを望む場合には、脂肪注入法による豊胸手術などで根本的な解決を目指していくのがベストです。