女性にとって、胸はコンプレックスを抱きやすい部位です。
ただし、具体的な内容や程度は人によって異なります。
いずれの場合も、悩んでいるだけだと状況は良くなりません。改善に向けて行動することで、魅力的な胸を手に入れられる可能性が出てくるでしょう。
そこで今回は、胸に関するコンプレックスを紹介し、それらの解消方法について説明します。
女性がバストにコンプレックスを感じるのはどんなとき?
女性が、いつもより胸にコンプレックスを感じやすいシチュエーションがあります。
たとえば、海やプールはその代表的なものです。水着を着ると胸のサイズや形が目立ちやすくなるので、普段あまり悩んでいない人でも急に気になりだすことが珍しくありません。
パッドを入れたり上着を羽織ったりすることで、ある程度はごまかすことも可能ですが、そのような行為自体がコンプレックスを強く自覚させることにもなります。
一方、温泉はごまかすのが難しいシチュエーションです。タオルを使って隠してばかりいると不自然ですし、湯船に持って入るのはマナー的にも良くありません。
胸が露わになることで、コンプレックスが強く出てきてしまいます。
どちらの場合もポイントは、自分と他の人を比べてしまうことです。胸に関して深く悩んでいるほど、ついつい他の人はどうなのか気になってしまいます。
そして、きれいな胸の女性を見ると、やはり自分は劣っていると再認識することになるのです。また、洋服を着るときもコンプックスを感じることがあります。
バストサイズの影響でうまく着こなせず、洋服の良さを生かせないケースです。この場合も、きれいに着こなしている女性を見かけると、自分もそうなりたいという思いが強く現れることになります。
よくあるコンプレックス1:胸が小さい
具体的なコンプレックスとして、胸のサイズが小さいことが挙げられます。胸は女性のシンボルなので、それが小さいというだけで女性らしさが足りないと感じてしまいがちです。
女性らしさという点では、デコルテが貧相であることも関係しています。
首から胸元は洋服を着ていても見えることが多く、そのラインがふっくらしていると、体全体のバランスや雰囲気がフェミニンになりやすいです。
しかし、一般的に、胸が小さい場合はデコルテの脂肪の量も少なめになっています。対策として、胸元があまり開いていない洋服をメインに着ている人も多くなっています。
デコルテが貧相であることは、自分に合うブラジャーを見つけにくいことにもつながります。
胸の上部にふくらみが足りないと、装着したときに隙間ができてしまうからです。フルカップのブラジャーだと、上の縁が肌から大きく離れて全体が浮いているような状態になることも珍しくありません。ハーフカップなどフィットしやすいタイプに限定して探すと、自分に合うものを見つけやすくなります。また、彼氏や夫に対して、申し訳ないような気持ちになる女性も見受けられます。
男性は大きな胸を好むという印象を持っている人は多いでしょう。その印象が強いと、がっかりさせないか不安になって、男性へのアプローチが控えめになりやすいのです。
よくあるコンプレックス2:胸が離れている
左右の胸が離れていることがコンプレックスになっている女性もいます。
ブラジャーを着けていないと、外向きに広がってしまい、体型が崩れているようなシルエットになりがちです。
もちろんブラジャーを着けていれば広がりを抑えられますが、次は谷間をうまく作れないという悩みが生じます。
頑張って両方の胸を寄せても、外に流れていこうとする力が強く働いてしまうからです。何とか谷間ができても、体を動かしているうちに離れることがよくあります。
そのため、しっかりと固定できるブラジャーを選ぶことが大切です。ただし、締め付けのきついブラジャーを選ぶと、血流が悪くなってしまうので注意しなければなりません。
胸が左右に分散することで、サイズが小さく見えてしまうのも気になりやすい点となっています。実際は普通のサイズでも、小さいように誤解されてしまうケースもあるのです。
ブラジャーを着けるときにきちんと胸を寄せることは、ボリュームアップのための基本的なテクニックといえます。
言い換えると、谷間をうまく作れない離れた胸は、ボリュームを出しにくいということに他なりません。
現時点で離れていなくても油断しないようにしましょう。もともとは離れていなくても、老化で胸が垂れるとともにそうなり、コンプレックスを持つようになる場合もあるからです。
よくあるコンプレックス3:胸が大きい
胸が大きいことがコンプックスになっているケースもあります。大きい胸をうらやましく感じる人もいますが、実際には良いことばかりではありません。
たとえば、実際より太っているように見られることが多いです。上半身のボリュームが増えることによって、全体的に厚みのある印象になってしまいます。その印象を減らしたいなら、ベルトでウエストを締めてくびれを作るなどメリハリをつけることが大事です。また、街を歩いているときなどに、胸に他の人の視線が集まって恥ずかしく感じることもあります。
そのため、メリハリをつけるときは、胸が強調されすぎないように注意する必要もあるのです。
胸が大きいと、気に入るブラジャーを探すのが難しくなります。かわいいデザインのブラジャーが売られていても、大きなサイズのものがなくて諦めることも少なくありません。
見つけた場合でも、他のサイズより価格が高く設定されているケースがあります。
そのため、理想的なブラジャーを効率的に探すには、インターネットを活用するなどの工夫が必要です。
また、胸が大きいことは肩こりの原因の一つとなっています。胸の重量の分だけ、肩に大きな負担がかかってしまうからです。慢性的な肩こりに悩まされ、整骨院や整体院に通っている女性もいます。
解決策1:マッサージやエクササイズ
マッサージによる育乳により、胸が小さいというコンプレックスを解決できる可能性があります。ポイントになるのは、胸周辺のリンパの流れを意識して血行を促進することです。
リンパには、老廃物を体外に排出する配管のような働きがあります。つまり、リンパがつまっていれば老廃物がうまく排出されず、体に悪影響が生じかねません。
その一つとして、女性ホルモンの活動を阻害することが挙げられます。逆にいうと、リンパをしっかりと流すことで、女性ホルモンが活性化してバストアップにつながるのです。さらに、マッサージで血行が良くなれば、胸を成長させるのに必要な栄養がスムーズに運ばれるようになります。
エクササイズによって大胸筋を鍛えることも、バストアップの効果を期待できます。
なぜなら、大胸筋は胸を支えるベースとしての役割があるからです。筋肉の強度がアップすることで、胸が引き上げられやすくなります。
また、胸板が厚くなるので、メリハリのあるスタイルを目指すことも可能です。体を動かすことによって血行が良くなることもポイントといえます。
具体的なエクササイズとしては、息を吸いながら肘を曲げ、吐きながら戻すという方法が簡単です。これをゆっくり繰り返すけだけでも、ほどよい刺激を大胸筋に与えられるでしょう。
解決策2:補正下着やナイトブラ
胸が大きいことがコンプレックスの場合、解決に役立つアイテムとして補正下着が挙げられます。補正下着とは、その名のとおり胸を補正して、バストラインが美しく見えるように設計された下着です。小さく見せるために胸を締め付けて潰すわけではありません。したがって、窮屈すぎたり形が崩れたりするような心配は不要です。
谷間が目立たないようにボリュームを調整し、胸全体をコンパクトに見せてくれます。しっかりとホールドされるため、揺れが目立つのを防ぎたい女性にもうってつけです。
胸が垂れるのを予防するために使用しているケースもあります。
一方、胸が離れていることがコンプレックスなら、ナイトブラの着用を検討すると良いでしょう。
ナイトブラは、就寝中に胸が流れるのを防ぐように設計されているブラジャーです。寝ているときも胸に重力はかかり続けています。
重力は下向きに働きますが、仰向けの場合は胸の下に体があるので、左右に流れることになるのです。もちろん、横向きで寝ているときは下になっている側に流れます。
就寝中は何度も寝返りをするので、胸は左右に何度も振られているということです。
放っておくと胸はますます離れやすくなるので、解決に向けての第一歩として、ナイトブラを着用することには大きな意味があります。
解決策3:豊胸手術
豊胸手術は、胸が小さいというコンプレックスを根本的に解決できる方法です。胸の体積を実際に増やすことなるので、バストアップしたことを実感できるでしょう。一口に豊胸手術といってもいろいろな方法がありますが、自然な仕上がりを希望するなら脂肪注入法が適しています。注入する箇所ごとにボリュームを調整できるので、違和感のないバストラインに仕上げられるのです。
他の部位から抽出した自分の脂肪を用いるので安全性が高く、大きくなった胸の柔らかさは本物と大差がありません。見た目も感触もとても自然であり、授乳によって胸が小さくなった女性にもよく利用されています。
胸が離れているというコンプレックスも、豊胸手術によって解決が可能です。たとえば、脂肪注入法であれば、それぞれの胸の内側に脂肪を注入するという手段があります。
そうすると胸の間にボリュームが出て、左右の距離を縮められるのです。これにより、ブラジャーをつけた際にしっかりと谷間をつくりやすくなります。
また、胸が左右均等ではなく、アンバランスに広がっている場合でも効果を見込めます。片方の胸を基準にしながら、もう一方に注入していくなど柔軟に施術できるからです。
脂肪注入法であれば、均整のとれた美しいバストラインを実現できるでしょう。
胸に関するコンプレックスは解消できる!
コンプックスを感じている部位があっても、他の人は意外と気にしていないものです。
胸に関して自意識過剰になっている可能性があるので、悩みすぎないように注意することも大切です。
とはいえ、どうしても気になって仕方がない場合もあります。そうであれば、今回紹介した方法によって、コンプレックスの解消を目指してみましょう。